化薬化工(無錫)有限公司は2002年9月28日に設立した日本化薬株式会社100%単独出資の独資企業である。会社は江蘇省無錫市錫山区錫北鎮新坝村6号にあり、従業員人数は76人、敷地面積は22579.75平方メートル、建築面積は6000平方メートルである。投資総額は1020万米ドルで、会社の資本金は510万米ドル。主に電子部品専用樹脂であるエポキシアクリレート、ウレンタアクリレート、アクリレート組成物製品の生産及び販売業務を行っている。年度生産能力は20000トン。
2020年4月には、親会社である日本化薬株式会社が、ドイツのヘンケル社の液晶、半導体クリーナー事業を買収した。化薬化工(無錫)有限公司は中国国内でその関連業務を運営しており、高精細・高機能化するディスプレイ、半導体、電子部品マーケットに対し、各種製造プロセスで使用される薬液の開発・製造・販売を行っている。独自の開発力を武器に他社にない優れた性能を有する製品ラインナップを有しており、エレクトロニクス産業全体の発展に貢献している。現在、多くの関連製品が、ディスプレイ業界及び半導体業界のユーザーで採用されている。
親会社である日本化薬株式会社は1916年に設立した高機能化学品の多国籍企業で、医薬事業本部、安全システム事業本部、機能化学品事業本部などの様々な事業から成り立つ。その中で、機能化学品事業本部は特殊エポキシ樹脂、アクリレートモノマー及びアクリレートオリゴマーの研究、生産及び販売業務を行っており、日本化薬の特殊エポキシ樹脂は、世界の半導体化学材料業界で高い市場シェアを占めた製品となっている。